がんのこと |
がんを理解しよう |
![]() ≪がんを考えよう≫
![]() 胃の壁は、内側から粘膜、粘膜筋板、粘膜 下層、固有筋層、しょう膜の五層構造に なっています。 胃がんは、胃の壁の内側にある粘膜の 細胞が、何らかの原因でがん細胞になって、 増殖を繰り返すがんです。 がん検診などで見つかる大きさになるまでには 何年もかかるといわれています。 早期がんといわれるものは、粘膜か粘膜 筋板でとどまっているもので、進行がんは、 固有筋層よりも深く入り込んでいるもので、 リンパ節や大腸など、他の臓器にも転移して いくことが多いです。 胃は主に胃は、噴門(ふんもん)部という 食道らの入口の部分、体部という胃の中心部分、幽門部という十二指腸への出口部分の3つに分けられ、 胃がんが最も発生しやすいのは体部です。 「スキルス胃がん」とは、粘膜の表面にはあらわれず、胃壁の中で進行していくがんです。 そのため、発見が発見されにくく進行も早いので、気がついたときには転移もしていて 手遅れになっていることも少なくありません。 ▼ こんな症状があれば病院へ ・食欲がない ・胃が重苦しい ・吐き気がある ・胃が痛い ・黒っぽい便が出る ▽ 主な原因 塩分の取り過ぎや熱い食べ物や飲み物、肉や魚の焦げた部分の摂取、 アルコールの飲みすぎなどの食生活、不規則な生活習慣やストレス、タバコなど、 また最近はピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)が原因しているともいわれていますが、 はっきりとした原因はわかっていません。 食生活の欧米化に伴い、男女問わず大腸がんが増えています。 大腸は約2mの長さがあり、結腸と直腸肛門からなっています。 胃、及び小腸で消化吸収された残りの腸内容物をためて、水分を吸収しながら大便にする ところで、たくさんの細菌が繁殖しています。 大腸で最もがんができやすいのは、肛門に近い直腸と左右の縦になっている結腸ですが、 近年はS状結腸の発生が増えています。 大腸がんは、早期であればほぼ100%近く完治しますが、自覚症状は全くといっていいほどありません。 従って、早期に発見するためには検診を受けることがとても大切です。 「便潜血反応検査」で陽性だった場合は「大腸内視鏡検査」などのさらに詳しい検査が必要です。 ▼こんな症状があれば病院へ ・大便をしても残便感がある ・下痢や便秘をしやすくなった ・便が細くなったようだ ・血便がでることがある ・おなかが張っているようだ ▽主な原因 食生活の欧米化に伴い、脂肪分の摂取量が増え、炭水化物や食物繊維の摂取量が 減少したことが原因の一つと見られます。 脂肪をとると消化を助けるために胆汁酸が多く分泌されます。 脂肪の消化の際に発生する物質のなかに発がん性物質があり、それが影響すると 考えられています。 ほかに、遺伝的な要因、喫煙、飲酒や症状の重い痔ろうなども大腸がんの原因とされています。 ![]() 肺は縦隔(じゅうかく)と呼ばれる胸部の重要な内臓(心臓、気管、食道)を はさんで左右に2つあり、身体の中に酸素を取り入れ、二酸化炭素を 排出する呼吸器系の重要な臓器です。 肺がんは気管、気管支、肺胞の細胞が正常に機能しなくなり、 増えていくことで起こります。
▼ こんな症状があれば病院へ ・かぜのような状態が続いている(せきが長引く) ・たんが増えたようだ ・たんに血が混じっていたことがある ・ときどき呼吸が苦しくなる ▽ 主な原因 第一の原因は喫煙です。 たばこを吸わない人でも喫煙者の近くにいれば受動喫煙となり、肺がんの原因となり得ます。 他に大気汚染、環境汚染(放射性物質、じん肺など)や遺伝的要因も考えられます。 △ ページTOP 肝臓がんには、最初から肝臓にできる「原発性肝がん」と、胃がんなど他のがんから 転移してできる「転移性肝がん」があり、一般的に「転移性肝がんは」治療が難しく、 命に関わる状態になることも少なくありません。 また、肝臓がんは主に次の2つに分けられます。
▼ こんな症状があれば病院へ ・全身の倦怠感が続いている ・食欲がない状態が続いている ・右の腹部が重苦しい感じがする ・微熱が続いている ・白目の部分などに黄疸がでている ▽ 主な原因 肝臓がんになった人の多くはそれ以前に慢性肝疾患にかかっており、 その70%は肝硬変の人に、25%は慢性肝炎の人です。 慢性肝疾患の原因となるのは、主に肝炎ウイルス(特にC型)で、C型肝炎は、感染しても 自覚症状がほとんどないため感染に気づかず、肝臓がんとわかってからC型肝炎に かかっていたことがわかる場合が多いので、早期発見のために肝炎ウイルスの検査が大切です。 子宮がんは発生する場所により次の2つに分けられます。
▼ こんな症状があれば病院へ ・不正出血がある ・おりものに色がついてたり異臭がする ・月経不順が続いている ・下腹部が痛かったり重苦しい ▽ 主な原因
乳がんは乳腺組織にできるがんで、「非浸潤がん」と「浸潤がん」があります。
▼ こんな症状があれば病院へ ・乳房にしこりがあるようだ ・乳房にひきつれができているようだ ・乳首に出血や分泌物がある ▽ 主な原因 明確な原因は不明ですが、エストロゲンという女性ホルモンが、乳腺組織に作用する 期間が長いほど、乳がんが発生しやすいとされています。 つまり、初潮が早かった人、閉経が遅かった人、出産経験がない人など、月経の期間が 長いと乳がんになりやすいといわれています。 また、肥満や遺伝も原因の一つとされています。 △ ページTOP 食道はのどと胃をつなぐ管です。 気管、心臓、大動脈、肺などの重要な臓器に囲まれており、長さは25cm程です。 食道の壁の厚さは4mm程ですが、粘膜、粘膜下層、固有筋層、外膜の4層からなっています。 食道は蠕動(ぜんどう)運動によって食べたものを胃へと運びます。 食道がんには主に次の2つがあります。
▼ こんな症状があれば病院へ ・のどに何かつかえてる感じがする ・飲み込みにくい感じがする ・声がかすれてきた ・胃がもたれたり胸焼けがする ▽ 主な原因 ![]() 明確な原因は不明ですが、アルコール度の高いお酒や熱いものを 好む人、喫煙する人に多く発症しています。 食道粘膜が刺激されることにより炎症を起こしたり、粘膜がはがれやすく なり、このようなことが繰り返し起こると、後にがん細胞に変わっていく ものと思われます。 また最近では、咽頭がん、喉頭がんなどのがんとの合併や、胃切除後に 食道がんの発生が多いこともわかっています。 咽頭がんは、「上咽頭がん」「中咽頭がん」「下咽頭がん」に分類されます。
▼ こんな症状があれば病院へ ・のどに何かつかえてる感じがする ・飲み込みにくい感じがする ・声がかすれてきた ・のどが痛い ▽ 主な原因 上咽頭がんは、あるウイルスによって発症すると考えられていますが、 確実なことは不明です。 中咽頭がんと下咽頭がんは飲酒と喫煙の習慣が原因と考えられています。 喉頭がんは、いわゆる「のどぼとけ」にあたる声帯付近にできるがんです。 喉頭がんは次の3つに分けられます。
▼ こんな症状があれば病院へ ・のどに何かつかえてる感じがする ・飲み込みにくい感じがする ・声がかすれてきた ・のどが痛い ▽ 主な原因 飲酒と喫煙の習慣が原因と考えられています。 他に、声の出しすぎなど声帯を酷使している人やウイルスや細菌の感染によって起こるとも 考えられています。 △ ページTOP 脳腫瘍とは、脳組織の中に異常細胞が増殖する腫瘍で、脳組織自体から発生する 原発性脳腫瘍と、他の臓器のがんが脳へ転移してきた転移性脳腫瘍の2種類があります。 原発性脳腫瘍には悪性のものが多く、良性のものでは髄膜腫、下垂体腺腫、神経鞘腫の 3種類がありほぼ完治します。 悪性のものでは神経膠腫、髄膜腫などがあります。原発性脳腫瘍が頭蓋内の病巣から他の 臓器に転移することはほとんどありませんが、他の臓器で発症したがんが脳に転移することは 少なくありません。これが転移性脳腫瘍といい、特に肺がん、乳がんなどからの脳への転移が 多くみられます。 また、肺がんからの転移は脳実質と呼ばれる脳の内部に、乳がんからの転移は硬膜などの 膜組織に定着しやすい性質をもっています。 また、転移性脳腫瘍の特徴として、転移が複数個所認められることがあげられます。 脳腫瘍の一般的な症状は、早朝に強い頭痛があることです。 くも膜下出血のような突然強い頭痛に襲われることは多くありません。 脳は固い頭蓋骨で保護されており、この内部に脳腫瘍ができると頭蓋骨の内部で圧力が上がります。 これを頭蓋内圧亢進(こうしん)症状と呼びます。頭蓋内圧亢進症状には、頭痛、吐き気、嘔吐、 眼がぼやけるなどの症状があり、進行すると意識が低下する場合があります。 小児では吐き気を感じることなく、突然嘔吐する場合があります。 また成人で、てんかん発作の経験がない人が初めててんかんを起こした場合は、 脳腫瘍が強く疑われます。 ▼ こんな症状があれば病院へ ![]() ・朝方、よく頭痛がする ・吐き気がしたり、嘔吐する ・けいれん発作が起きる ・手足がしびれる ・ろれつがまわらない ・目が極端に悪くなったようだ ・物忘れがひどくなった ▽ 主な原因 脳腫瘍の原因は放射線や化学物質の影響によるもの、遺伝子の異常などが あげられますが、はっきりとした発生原因は不明とされます。 しかし、腫瘍の悪化を助長するものとして、高タンパク、高脂肪の過剰摂取、 過度のストレスや喫煙などがあります。 ![]() 膵(すい)臓はおなかの深いところにあって、 細長く、頭部、体部、尾部に分けられます。 頭部から尾部に向かって細くなり、長さは 15cm前後です。 隣接する主な臓器として、頭部では十二指腸、 胆管、門脈、下大静脈、体部では脾動静脈、胃、 大動脈、尾部では脾臓、腎臓、大腸があります。 膵臓は血流、神経分布が豊富で、食物を 消化する消化酵素を含んだ膵液を分泌する 外分泌機能と血糖の調節に必要なインスリン、 グルカゴンなどのホルモンを分泌する内分泌 機能をあわせもっています。膵液は膵管を通って 十二指腸に分泌されます。 膵臓がんのうちの90%以上を占めているのが 膵がんで、極めて悪性度が高く、まだ2cm以下の 小さながんであっても、すぐに周囲(血管、胆管、 神経)への浸潤や、近くのリンパ節への転移、 肝臓などへの遠隔転移を伴うことが多いがんです。 そのため、消化器のがんのなかでも治りにくいがんとされています。 膵臓がんの発生率は胃がんや大腸がんに比べ1/3〜5程度にもかかわらず、日本のがんによる 死亡原因の第5位を示しています。 また膵臓がんには特有の症状がなく、早期発見、早期治療が難しいこと死亡率が高い所以です。 40歳以上の健康な人で、上腹部のもたれや痛みがある人や、やせてきて背部痛・腰痛のある人、 糖尿病と診断された人、糖尿病が悪化した人は、できるだけ早く病院で検査を受けましょう。 ▼ こんな症状があれば病院へ ・腹痛がつづいている ・黄疸がでている ・食欲がない ・全身の倦怠感が続いている ・腰痛がある ▽ 主な原因 明確な原因は不明ですが、動物性脂肪の過剰摂取、喫煙、排気ガス、 化学物質が考えられます。また継続的なアルコールの多飲などによって起こる 慢性膵炎や糖尿病とも関係があるとされています。 腎臓は、血液を濾過して、体内で不要になった水分や物質を、尿として排出する臓器です。 腎臓がんには、腎臓の細胞にできる「腎臓がん」と腎臓の尿路にできる「腎盂がん」があります。 腎臓がんは比較的ゆっくりと進行していくので、がんがあっても初期症状が出ることはほとんどなく、 かなり進行してから血尿などの症状があらわれます。 腎臓は、血液を濾過する臓器なので、多くの血液が集まってきます。 そのため、がん細胞が血流に乗って、全身に運ばれやすくなっており、肺や肝臓、骨などに 移転しやすい性質があります。 また進行速度が遅いことから、治療後に転移が見つからない場合少なくありません。 ![]() ▼ こんな症状があれば病院へ ・微熱が続いている ・最近体重が減ってきたようだ ・貧血気味である ・血尿が出た ・わき腹に痛みがある ▽ 主な原因 原因は不明ですが、喫煙と肥満(特に女性の肥満)や利尿剤服用が考えられます。 また、アスベストなどの環境汚染によるもの、遺伝的要因も関係があると考えられています。 △ ページTOP 膀胱は骨盤内にあり、尿をためたり排泄する臓器です。 腎臓で作られた尿は尿管を通過して膀胱に入り、貯えられ、尿意を感じた時に筋肉が収縮して 排泄されます。 膀胱は表面の粘膜(上皮)と厚い筋肉層からできており、膀胱がんは粘膜上皮細胞に起こるものが 約90%を占めています。 膀胱がんは、主に次の3つに分けられます。
▼ こんな症状があれば病院へ ・血尿が出た(一回でも) ・排尿痛がある ・背中に鈍痛がある ▽ 主な原因 喫煙する人は膀胱がんになりやすいといわれています。 また、化学薬品や染料を扱う職業従事者にも発症率が高いことが知られています。 前立腺は男性にだけあり、精液の一部をつくります。 前立腺は、恥骨の裏側にあり、栗の実のような形をしています。 この前立腺にがんが発生する病気が前立腺がんです。 前立腺がんは主に外腺に発生し、ほかのがんとは異なり、進行がゆっくりなため、 早期に発見できれば治りやすいがんであるといえます。 しかし、初期には自覚症状がほとんどないので、発見が遅れることも少なくありません。 進行していくとリンパ節や骨、ほかの臓器に転移することがあります。 前立腺肥大症と症状が似ていますが、前立腺肥大症が前立腺がんになることはありません。 しかし、前立腺肥大症と前立腺がんが合併していることはあるので、50歳を超えたら 検査を受けることが大切です。 ▼ こんな症状があれば病院へ ・頻尿や残尿感がある ・尿意を感じてからトイレまで我慢できない ・尿が出にくい ▽ 主な原因 前立腺がんの発生には男性ホルモンが関与しており、加齢によるホルモンバランスの 変化が影響しているものと考えられています。 また、食生活の欧米化に伴う脂肪の過剰摂取やビタミンAの不足も考えられます。 卵巣は子宮の両わきに各ひとつずつあり、親指くらいの大きさで楕円形をしています。 生殖細胞である卵子がそこで成熟し放出されます。それとともに周期的に女性ホルモンを 分泌しています。 卵巣がんには卵巣の表層をおおう細胞に起こる上皮性腫瘍と卵子のもとになる卵細胞(胚細胞)から 発生する卵巣胚細胞腫瘍があり、上皮性の腫瘍が全体のの90%占めています。 卵巣にできる腫瘍の85%は良性で、どちらの腫瘍とも、良性腫瘍と悪性腫瘍(がん)の他に良性、 悪性の中間的な性質をもつ腫瘍(中間群)があります。 卵巣は腹部にあって腫瘍ができてもはじめはほとんど自覚症状がありません。 したがって異常を感じて受診したときには、転移していることが多いのです。 卵巣がんに最もよくおこる転移は、卵巣の表面からちょうど種をまくようにがん細胞が腹膜に 拡がっていく「腹膜播種(ふくまくはしゅ)」です。 腹膜播種は卵巣の周りにおこりやすいのですが、卵巣から最も遠く離れた横隔膜にも よくみられます。腹膜播種が進むと腹水がたまってきて、横隔膜からさらに胸腔内にがんが 拡がると胸水がたまってきます。他にも、リンパ節転移もよくおこります。 ▼ こんな症状があれば病院へ ・腹部に痛みがある ・腹部が腫れているような感じがする ・骨盤の辺りが痛い ・ガスがたまっていたり膨満感がある ・便秘がちになった ▽ 主な原因 遺伝的な要因が考えられています。 また、初経が早かったり閉経が遅い人、妊娠経験がない人、出産経験がない人が かかりやすいとされています。 △ ページTOP 皮膚は外側から表皮、真皮、その深部の皮下組織の3つの部分に大きく分かれます。 さらに、表皮は表面から順に角質層、顆粒層、有棘(ゆうきょく)層、基底層とに分けられます。 皮膚がんは主に次の3つに分けられます。
▼ こんな症状があれば病院へ ・今までなかったほくろやしみができた ・ほくろが大きくなったり、かたくなった ・ほくろやしみの形が変わった ▽ 主な原因 ![]() 紫外線が原因であると考えられています。 欧米人は日本人より皮膚の色素が少ないため、紫外線に対する 防御に弱く、日本人の何倍もの皮膚がんが発生しています。 他に、衣類で擦れるなど、慢性的、局所的に刺激を受けた ところに発生する場合もあるともいわれています。 いわゆる「血液のがん」であり、赤血球の色で赤く見える血液が、がん化した白血球が異常に殖えて 白く見えることから、「白血病」という名前がつきました。 白血病には「急性白血病」と「慢性白血病」があります。
▼ こんな症状があれば病院へ ・貧血がひどくなった ・疲れやすくなった、全身に倦怠感がある ・いつのまにかあざができた ・鼻血や歯茎から出血することがよくある ・口内炎がいつまでも直らない ▽ 主な原因 完全に解明されてはいませんが、いくつかの遺伝子異常によるものと考えられています。 他に、放射線や化学物質の影響も関係があるとされています。 (名古屋大学大学院・大澤俊彦教授考案)
△ ページTOP |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| Copyright (C) 生活習慣病ってなんだろう All Rights Reserved |